冷えが体に悪いということはよく言われていますが、なぜ体を冷やすことがいけないのでしょうか。
その最大の理由は、血行不良になってしまうためです。体が冷えているということは、血液の循環が悪いということなのです。
「冷え」というのは、さまざまな原因で血管が縮み、血液のめぐりが悪くなって、末梢の毛細血管までスムーズに血が流れない状態のことです。
血液は酸素や栄養素を体中の細胞に供給し、不要になった老廃物や二酸化炭素を運び出す役割を持っています。血行が悪くなると、身体に十分な栄養素が行き渡らなくなるために、老廃物や毒素なども排出されず、体に悪影響を及ぼしていきます。
「冷え」がひどくなると、栄養や酸素も十分に運ばれなくなって、血管はますます収縮し、細胞の機能も悪化して、新陳代謝が低下していきます。その結果、内臓や筋肉の働きが鈍くなり、十分に働くことができなくなります。
また、人間の身体は体温が高くなると抵抗力(免疫力)が増しますが、体温が下がると免疫力が低下していきます。人が本来持っている自然治癒力を発揮させるには、体中の「酵素」に十分に働いてもらわなくてはいけません。しかし、この「酵素」がもっとも力を発揮できる温度は、36.5度なのです。
最近増えているという低体温の人の場合は、自然治癒力が発揮できにくくなっています。それはつまり、冷えが病気に対する抵抗力を低下させてしまうことになっているわけです。
東洋医学では「冷えは万病のもと」と言われ、病気になる元と考えられています。たかが「冷え」と、甘くみてはいけないようです。